障害者は特に勝者バイアスのある人の言葉を話半分で聞こう

Twitterでよく見かけたのだけれど、情報商材屋を含め勝者バイアスでものを言う人が多い気がします。自分はこれだけがんばったからできたとか、自慢でしかないわけですが、それが自分で出来ると思っちゃった人も多いみたいで、ITの駆け出しエンジニアが一時期よく見られました。

上手く行った人の話はよく見かけるけど、上手くいかなかった人は立ち去ってノウハウを残さないわけです。上手くいった人だってサンプル数１の方法を商材屋として売るとか平気でしているわけです。

　
統合失調症の40代のオヤジで未経験でITエンジニア行けますか？みたいな相談をしていた人がいたけれど、自分は障害者枠で行ってもキツイとありのままを伝えました。こっちはITの仕事をしていた経験があっても仕事が合わないとか色々なことで職を渡り歩いていたわけだけれども、未経験の人で統合失調症の人がITエンジニアなんてできるわけがないと思っていました。同じ統合失調症患者として、典型的な社会にまともに出てない残念なタイプだなと思わざるを得ませんでした。本当に何もわかっていない。

きちんと統合失調症の人だと認識していないで、40歳からの未経験エンジニアとして元気づけるような話をしていましたが、病気でなくてもそれはキツいと思います。30歳前半ならともかく、40に足を突っ込んでる人ができる可能性は低いし、遅きに失したとしか言えません。難なくITエンジニアをしている人は多いけれども、それはそれなりの努力なり興味があってのことで、それが少ない人にはいばらの道としか思えません。

40代からの新規分野の仕事なんて、40代の高齢出産と大して変わらないですよ。できなくはないけど、多くの困難を伴うとしか言えないですね。好きな人はやればいいと思いますが、あまり勝者バイアスのかかった人の言う事を鵜呑みにするなと言いたかった。実際、Twitterには駆け出しエンジニアは数か月の盛り上がりを見せてその後にほとんど見かけなくなった。まぁ当然だよね。適性があって地頭があったら他の仕事でも活躍しているだろうし、ITエンジニアに夢を見過ぎていたよね。

40代の統合失調症の人には、障碍者就労で無難な仕事を勧めておいた気がする。今は忘れてしまったが、その人もノリで言っていただけなようだった。まぁTwitterでそんなに深刻なこと言う人はいないだろうし。

この時に限らず、勝者バイアスのかかった仕事で成功した人のいう事を聞かない方がいい。負けには理由があるけれども、勝ちには理由がないとどこかの野球の監督が言っていたが、訳の分からない勝ち方をした人が勧めることなんてロクなものがない。

そういう勝ち方をしている人に、あなたはそれで良かったかもしれないけど、何も知らない後先がわからない人に無責任に勝者バイアスを押し付けてもいいのか、と言うと大体怒るんだよね。害悪しかないのに意味わかんないよね。情報商材屋というものはそういうものだ。自分のやったようにやれば儲かるとか、そんなの色々な環境や状況によるじゃんね。


とはいえ、自分も仕事経験ありの、障害を隠しての就労ありの、その後に障害者就労という条件だから、ここのブログで話していることを鵜呑みにしないでほしい。そもそも精神障害だって色々あるし、統合失調症だって症状も度合いも違う。そういう意味で適切な情報を提供できているのだろうかと自問することはある。

ただ何もわからない状況の中で障害者が就活するというのはかなり無理ゲーなところがあるので、情報が玉石混淆の中で確かそうなものを選んでいくしかない。それは一般の情報と同じで、その情報が確かであると確信するにはいろんな方法で確かめるしかない。障がい者の中でも精神障害者は心折れることが容易だろうけど、失敗しても後に役立てようとするだけでクヨクヨする必要はないですね。健常者だって仕事で迷うことはあると思うし、雇う方も障がい者のことをわかってないので、知ってもらうことは大事だと思います。